「岡山市の地価は上がっているのか」「自分の土地や家は今いくらくらいなのか」——不動産の売却や購入を考えるとき、まず気になるのが地価の動向です。
この記事では、2026年の公示地価・基準地価のデータをもとに、岡山市の地価の平均と上昇率、北区・中区・東区・南区の区別の坪単価、上昇率の高いエリア、そして地価が上がっている背景を解説します。
公示地価と基準地価の違い
地価の動向を見るときは、国や県が公表する2つの指標を使います。
| 指標 | 公表元 | 評価時点 | 公表時期 |
|---|---|---|---|
| 公示地価(地価公示) | 国土交通省 | 毎年1月1日 | 毎年3月頃 |
| 基準地価(都道府県地価調査) | 都道府県 | 毎年7月1日 | 毎年9月頃 |
どちらも土地取引の目安となる「標準的な土地の価格」で、半年ずれた時点を評価しているため、両方を見ると地価の流れをつかみやすくなります。
2026年の岡山市の地価|平均と上昇率
国土交通省の地価公示データをもとにした民間の集計では、岡山市の地価は次のように推移しています。
| 評価時点 | 指標 | 岡山市の平均価格 | 坪単価 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年1月1日 | 公示地価 | 122,339円/㎡ | 約40.4万円/坪 | +2.7% |
| 2026年7月1日 | 基準地価 | 129,686円/㎡ | 約42.9万円/坪 | +2.3% |
※平均価格は住宅地・商業地などすべての用途の地点の平均です。集計方法によって数値は多少異なります。
2026年1月時点、7月時点のどちらでも前年より上昇しており、岡山市の地価は上昇傾向が続いていることがわかります。
北区・中区・東区・南区|区別の住宅地の坪単価
同じ岡山市でも、区によって地価の水準と上昇率には大きな差があります。2026年の公示地価(住宅地)の区別の平均は次のとおりです。
| 区 | 住宅地の平均坪単価 | 前年比 |
|---|---|---|
| 北区 | 約26.8万円/坪 | +3.3% |
| 中区 | 約25.7万円/坪 | +3.9% |
| 南区 | 約16.6万円/坪 | +2.5% |
| 東区 | 約10.7万円/坪 | +0.9% |
※国土交通省の地価公示データをもとにした民間の集計値です。
北区と中区は坪単価が高く、上昇率も3%台と高い水準です。一方、東区は坪単価・上昇率ともに低めで、同じ岡山市内でも中心部とそれ以外で差が広がっているといえます。
地価の上昇率が高い地点
2026年の公示地価で、岡山県内の上昇率上位は岡山市北区の中心部に集中しました。
| 順位 | 所在地 | 価格(円/㎡) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 北区中山下1丁目 | 337,000 | +8.71% |
| 2位 | 北区下石井2丁目 | 335,000 | +8.41% |
| 3位 | 北区表町2丁目 | 356,000 | +7.88% |
| 4位 | 北区中山下1丁目 | 618,000 | +7.67% |
上位はいずれも岡山駅から表町にかけての商業地です。住宅地でも、北区大元1丁目の地点が前年比+7.33%と大きく上昇しています。
岡山市の地価が上がっている理由
地価の上昇には複数の要因がありますが、主に次のような点が挙げられます。
- 岡山駅前・表町の再開発:岡山駅前では大規模な複合再開発が進み、表町でもタワーマンションの建設が進んでいます。
- 交通の利便性向上:岡山市は、路面電車をJR岡山駅前広場に乗り入れる事業を2027年度の完成を目指して進めています。
- 建築費の上昇:新築住宅の価格が上がり、利便性の高い既存の土地への需要が高まっています。
当社の見解としては、岡山市の地価上昇は中心部の再開発の影響が大きく、市内全体が一律に上がっているわけではないと考えています。
地価のデータを見るときの注意点
- 公示地価は実際の売買価格とは異なる:実際の取引価格は、土地の形や道路との接し方、周辺環境などで上下します。
- 平均値は地点の構成で変わる:区の平均は、その区にある調査地点の平均です。同じ区でも、駅からの距離などで価格は大きく異なります。
- 今後も上がり続けるとは限らない:金利の上昇は不動産価格を押し下げる要因にもなります。金利の動向は2026年の不動産金利の記事で解説しています。
自分の土地の価格を調べる方法
- 国土交通省「不動産情報ライブラリ」で調べる:近くの公示地価・基準地価の地点や、実際の取引価格の情報を地図で確認できます。
- 相続税路線価を確認する:国税庁が公表している路線価は、公示地価のおおむね8割が目安とされています。
- 不動産会社に査定を依頼する:土地の形や周辺の取引事例をふまえた、実際に売れる価格の目安がわかります。
よくある質問
Q. 岡山市で地価が一番高い場所はどこですか?
A. 2026年の公示地価で最も価格が高いのは、岡山駅前の北区本町・錦町周辺の商業地です。住宅地では、北区の伊島町・大元・津島などの地点が高い水準にあります。
Q. 岡山市の地価は今後も上がりますか?
A. 再開発が続く中心部では上昇傾向が続く可能性がありますが、金利の動向や人口の変化によって変わる可能性があります。将来の価格を断定することはできません。
Q. 地価が上がっている今は、土地を売るタイミングですか?
A. 地価が上昇している時期は売却を検討しやすい時期の一つですが、売却のタイミングは税金や住み替えの計画なども含めて判断する必要があります。
まとめ
- 2026年の岡山市の地価は、公示地価で前年比+2.7%、基準地価で+2.3%と上昇が続いている
- 区別では北区・中区の住宅地が坪単価・上昇率ともに高く、東区は上昇率が低い
- 上昇率の上位は、岡山駅から表町にかけての北区中心部の商業地に集中している
- 公示地価は実際の売買価格とは異なるため、具体的な価格は査定で確認する
土地や建物の売却を検討している方は、不動産売却の流れもあわせてご覧ください。
参考情報・出典
- 国土交通省「地価公示」
- 国土交通省「不動産情報ライブラリ」
- 岡山市の地価公示価格・基準地価の集計(国土交通省データをもとにした民間集計)
- ダイヤモンド不動産研究所「岡山県の公示地価・坪単価ランキング」
- 岡山市「路面電車の岡山駅前広場乗り入れ事業」
※本記事の地価データは、2026年1月1日時点(公示地価)および2026年7月1日時点(基準地価)のものです。
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